DR Summicronは1956年に発売されたレンズです。
DRSummicron50mm

その前にSummicron50mmとその辺りの補足情報の話を少々。
そうでないとこのレンズを語れないですからね。

Summiron50mmは1954年にM3の標準レンズとしてライカMマウントが発売されました。最初の2年間はLマウントの時にも使用されていた沈胴モデルが採用されていたのですが、1956年に固定鏡胴タイプに変更されています。

発売された当時から解像度が高いレンズとして有名です。それだけ解像度があったかというとアサヒカメラ昭和34年4月号にてSummicron50mmの解像力テストが掲載されたのですが、あまりの解像力の高さに当時の測定限界を超えてしまい測定不能となってしまったという逸話の持ち主です。

その時代背景には1950年代から当時新種のガラスが開発され、一気に解像度や明るさ等のインフレを起こした時期でもあります。Canonの50/0.95をはじめとしたハイスピードレンズ達もかなりこの頃に産まれたレンズが多いです。各社他に負けないレンズを作ろう!と意気込み銘レンズが多数産まれた黄金期と言ってもいいのではないでしょうか。そんな頃に産まれたSummicronも新種のガラスをふんだんに使い今なお1級品の解像度を持つレンズとして周知されているレンズとなっています。

さて今回の主役であるDRSummicronの紹介に戻ります。

DRはD(Dual)R(Range)の略です。直訳すると”2つの範囲”ということになり、∞~1mと近接モードの二つが切り替えて使えますよというレンズです。

この切り替えもかなり凝っていまして、当店で以前その紹介をしたページがありますのでこちらも宜しければご覧下さい。


このレンズSummicron50mmの中でも優秀な部材を使って組み上げているということを噂されています。
確かに接写でも精度を出すためにはその中でも優秀な部材を選ぶ必要がありますもんね。

じゃあ何故Summicronより現状少しお値段が安いんだ!って話ですよね。

なんとデジライカに装着すると∞~3mが使えないんです。距離計連動が2つの範囲に対応しなければならない為、通常のSummicronよりも後ろにでっばって来るのです。それが突っかかってしまい使えないのです…近接撮影にはなんら問題がありませんのでそういうものと割り切って使う分にはいいかもしれません。勿論ミラーレスではそんな問題起きないし安心して全領域使えますのでご安心下さい!

余談ですが、当店デモ機のR-D1は全領域可動しました。R-D1ユーザーの方おめでとうございます。

今回は金沢に行ってきましたのでその時の写真をお見せしたいと思います。
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遠景の写真があまり作例として上がっていませんでしたのでそういう写真も入れてみました。

鉄道写真は解像力が命ですがそんな鉄道写真でもいけちゃう解像力。絞っておりますのでそれなりに解像度の高いことは約束されていますが、それにしたって凄い解像力…

2枚目3枚目は画像比較になっております。2枚目は開放3枚目はF8で撮影しています。かなり周辺減光がみられますが、5枚目の通り明るい場所で撮れば目立つほどではないレベルになります。

解像力が凄いけどその中にもオールドレンズっぽさを感じられる点がSummicronの良さというのが分かって頂けましたでしょうか。その中でもちょっと異端なDRSummicronにあえてしてみるっていうのもアリなのかもしれません。私だったらDRを選択するかもしれません。