いつも隣で仕事を教えてくれるYさん。

4月から右も左も分からぬ私のことを支えていただいています。それにより少しづつ仕事を覚え、効率が良くなり、今こうしてブログを書く余裕を産むことが出来ています。

私は赤子のように分からない事があるとどんどん質問をするのですが、ある時いつもの様に素朴な疑問がふと頭の中に浮かんだので質問をしてみることにしました。

「今まで使ったレンズの中で1番写りがいいなって思ったレンズはなんですか?」

今回のレンズの紹介経緯はそんなところです。

ということで今回はSEPTON50/2を紹介していきたいと思います。

さてそのSEPTONと言う名の由来ですが、Septem(セプテム)と言うラテン語で”7”と言う意味から来ています。

その”7”と言う文字の通りこのレンズは5群7枚というレンズ構成から出来ています。

1960年前後の50/2は5群6枚と言う構成が主流だったようで、それよりも1枚多くガラスが使われていると言う事になります。

余談ですが、同じ頃に発売されたSummicron50/1.4も5群7枚です。同じスペックで1.4まで作れるんですからSEPTONはオーバースペック気味なんだなってことが分かると思います。

フォクトレンダーと言う会社はとても挑戦的で、今回のSEPTONはその社風から生まれ、後世にまで語り継がれる銘玉になっています。

ガラス1枚を増やすと言う事はそれだけ光の蓄積量が増えて乱反射が起きやすくなる=フレアが発生しやすくなるということになります。挑戦的ですよね。でもこの挑戦をしたからこそこんなにもいいレンズを今の時代でも楽しめるので感謝でしかありませんよ。

このレンズのマウントはデッケルマウントというマウントとなります。

このデッケルマウントもまた少々曲者で、レンズシャッターの一眼レフという構造と、後玉が小さい事から近接の際に斜めの光が全て拾いきれずケラレるという事から、このレンズの最短は90cm(後期型が60cm)と他の50mmよりも使い勝手は良くないレンズです。

ですが、デッケルマウントはフランジバックが長い為、M42やLeicaMマウントなど、ヘリコイド機能付きのアダプターからデッケルマウントへ変換するダブルアダプターにしてしまえば近接撮影が出来るようになります。

正直このご時勢ミラーレスで使うなら寄れないは問題じゃないですよね。アダプターって素晴らしい…

私的にここ重要ポイントなんですが、
デッケルマウントはニコンFマウントよりもフランジバックが長い数少ないマウントのひとつなんです。SEPTONはミラーと後ろ玉が干渉してしまうのでライブビュー撮影に限りご使用頂けるという制約はあるものの、お使いいただけます。他のデッケルマウントレンズはミラーと干渉しないレンズもありますので、ニコンユーザーの方。デッケルマウントどうですか?

さてこのレンズの写りの評価なのですが、巷では音まで写るというキャッチコピーが付くほどのベタ褒め評価なのです。どの部分が音と捉えるかは人それぞれですが、私の聞こえた音はこんな感じでした。
それでは、写真をご覧下さい。
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このレンズで撮っていて主に2つ強く印象に残った事があります。

1つ目はこのレンズの強みは暗所部分の表現力が凄まじいこと。
1枚目なんかが背面液晶で見ただけでコイツは只者ではないと感じさせてくれました。

2つ目は立体感です。4枚目の写真を撮った時に立体感に驚かされました。こんなに立体感あるレンズって早々浮かばないです。Yさんにもこのレンズ紹介のときに無い知恵を補う為に色々質問するんですが、立体感と言われたら真っ先に浮かぶのはコイツと仰っていました。

そういう事も加味してコイツにしか生み出せない世界ってあると思います。

音まで写すというより私は人間の目のように2つの目で見たかのような世界観を生んでくれるレンズという言葉があっている気がしました。

余談ですが、私が追い求めるオールドレンズの映りってこうだよねって映りに凄く近かったレンズでありました。

みなさんSEPTONと一緒にお出かけしてみませんか?

以上、Yさんのオススメの一本でした。