極楽堂新米社員のヲタな物言い

4月より極楽堂に入社。2年後に店長を目指しますが「思ったほど使えない...」って社長に言われております(´_`。) ぴえん
業務の空いた時間でレンズの撮り比べなど、日々綴っておりますのでどうぞご覧下さい。

1990年とあるカメラが登場しました。

その名もT2。
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発売当時から人気を博し、発売開始から32年経った今でも全世界の方から支持されているカメラです。

私もT2の造形の良さや、なんとも言えぬ写りに魅了されている一人です。

度々当ブログにて作例は紹介しておりましたが、ボディに関してご紹介したことがございませんでしたので、今回はボディに関しての紹介です。
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なんと通常モデルで3種類(Silver、Titan Black、Gold)、限定モデルで3種類。(60years、Platin、Limited Black)計6種類もバリエーションがございます。

CONTAXのカメラの中で1番カラーバリエーションが多いカメラです。(RXとTvsIIIのミレニアムモデルは無限大にバリエーションが出来てしまいますので除きます。)

1990年にシルバーが登場、1991年10月に通常色のラインナップとしてチタンブラックとゴールドが追加され3色展開に。

通常色以外の3色は1992年1月には限定2000台の60周年、1993年6月から94年3月末まで受注生産にてプラチナ、1998年9月に限定2000台でリミテッドブラックが発売されました。

他社のカメラでもこんなに多くのカラーバリエーションのあるカメラって存在するでしょうか。せいぜいあっても3種類くらいですよね。

余談ですが、60周年もゴールドなので、ゴールドだけは2つあるのですが、(当時の様子が伺えますね)
比べてみると若干色が違います。

60周年のゴールドの方が少し落ち着いたゴールド仕上げになっており、よりゴージャス感が漂っております。

当時のゴージャスさはT2を包む箱にもございます。ケースはこんなにもゴージャスで飾っておくだけでも素晴らしく見栄えがいいです。
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記念ものであったらこの様な箱に収められていても何ら不思議ではないですが、ほぼ全てのT2がこの様な箱に収まって新品として販売されていたのですから、その当時今よりも格段に羽振りが良かったとはいえ、高級思考の極みと言えるでしょう。本当に素晴らしいです。

ちなみにほぼという表現をしたのはPlatinに関しては受注生産だからなのか、なんと化粧箱の素材が高級そうな木製の箱に変更されているからです。さらにグレードアップ…なんてこった...

機能に目を向けると、同年に発売されたRTSIIIではAFが採用されなかったのですが、T2では新設計だったこともあり、AFが採用される事となりました。
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CONTAX初めてのAF機となります。

そのためか、AFが油断すると外れてるなんて事もしばしば。

T2は真ん中1点がAFポイントなので、半押しをしてしっかりピントを合わせてフレーミングをする必要があります。

特にフォーカスする上で気をつけなければならないのが、こういう場面です。
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完全に背景にピントがいってます。こういうときは、MFモードで半押しをして●が点灯するところを探してあげるとより合焦率が上がります。本当に外したくない時で、少し時間にゆとりがあるときは使ってみてください。

少しT2にはお作法が必要ですが、それが出来ればもうT2を使いこなせたも同然。出来上がった写真を待ち遠しくなるのです。
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他には、小さいながらも、露出補正や、セルフタイマー、ストロボも1回焚きと2回焚きも選べるなどあらゆる場面での撮影にちゃんと備えた機能がついております。
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まだリペアサービス諏訪で修理も可能ですので、修理が可能なうちにT2を使ってみてください。

皆様に1度は使って欲しいそんなカメラです。
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それでは、次回も宜しくお願いします。








先日、こんな2本のレンズを持ち出して、写真を撮ってきました。

ANGENIEUX(アンジェニュー)35/2.5 TYPE R1と28/3.5 TYPE R11です。

どちらもレトロフォーカス型というレンズ構成で作られておりまして、結構色々なレンズがこのレトロフォーカス型だったりします。

例えば、現行レンズだとSIGMA 50/1.4 Artとか、Zeiss Otus 55/1.4とか。

オールドレンズだと、Flektogon35mmとかが該当します。

あくまで有名なところのレンズだけを挙げましたが、他のレンズでもレトロフォーカス型のレンズは沢山ありますので探してみると面白いかもしれません。

今でも使われるくらい優秀なレンズ構成にフランスの上品さが合さったらピント面はよく解像してるけど柔らかさも持ち合わせた写りとなりました。

とても素敵で人気な理由も伺えます。

私が35mmの画角に慣れているせいか、大体35mmで撮ってしまって28mmの出場回数を減らしてしまったのは勿体無かったと思ってます…28mmはもう1回何処かに持ち出したいですね。

今回もα9に付けて撮ってきました。
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↑35mm
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↑28mm

やっぱりアンジェニューは良い雰囲気を出してくれます。
全体的に青形の色の方が強い印象を受けました。ドイツの赤系の発色とはまた違った良さを感じます。

もしかしたらアジサイとか撮るのに良いのかもしれません。

それでは次回も宜しくお願いします。